『再び命を与えてくれた鍋』がモノづくりの原点。
真心と技術によって生み出される一品一様の製品たち。
【野田金属工業株式会社】

会社の特長

【一つとして同じものはない。それが野田金属工業のモノづくり】
「終戦直後の満州で生きるためにつくった鍋が、モノづくりの喜びを教えてくれた」と語る野田 邦雄(のだ くにお)取締役相談役。
 この鍋が野田金属工業のモノづくりの原点、そして魂となり、手掛けるもの一つひとつに真心を込めるという姿勢が確立されました。
 ステンレスを中心とする金属加工により生み出されるのは、一品一様の建築金物。海外高級ブランドの内装材や人気テーマパークの装飾金物、ビルやマンションのエントランスを彩る庇、エレベーターの操作パネルまで、あらゆる場所に同社の技術が息づいています。
 また、世界的アーティストのモニュメント制作でもその技はいかんなく発揮されています。「依頼者の思いを直に感じ取れる一品生産にこだわるからこそ、量産品は請けません」と山本 秀雄(やまもと ひでお)代表取締役社長。
 営業を担う人材を置かなくとも手掛けた製品が品質を雄弁に語り、仕入先や取引先がその実力を口々に伝えてくれる。
 野田金属工業はモノづくりのまち・東大阪になくてはならない存在として、今なお進化しています。

見学の流れ

【一枚の金属板が姿を変える工程を五感で楽しむ】 
 野田金属工業の成り立ちやモノづくりへの思いなどの説明を受けた後、併設された工場内を見学します。
 シャーリングマシンによる切断、レーザーカット、素材を打ち抜くパンチプレス、プレス機による曲げ加工の一連の流れを間近で見ながら、そこから発せられる音や振動、瞬く火花などモノづくりの臨場感を体感してください。
 工場見学後は、世界的アーティスト野田 正明(のだ まさあき)氏のモニュメントの模型が並ぶ室内で、その制作秘話を聞く機会も。
 見学の最後には、レーザーカットで加工されたフクロウのチャームをお土産としてプレゼントいたします。

学生へのメッセージ

 「お客さまの立場に立ち、なぜそれが必要なのか、なぜつくるのかを考えることからモノづくりは始まります。
 それがどんなに困難であろうとも、いえ困難であるからこそ、どうすれば形にできるのかを工夫し、提案し、持てる技術を駆使して製作に取り組みます。
 仕事とは誠心誠意の真心を込めて事に仕えることであり、これが私たちの使命であると思っています。
 物が豊富な現代はなんでもすぐ手に入ります。しかし、それがどこで、どのようにつくられているのかが知られることはなく、知ろうとする人もありません。
 すべての形ある物は、目には見えないモノ、即ち人の心によってつくられています。私たちはすべての物に魂がこもると信じ、どんな小さな物も心を込めてつくっています。
 学生の皆さんに知ってほしいのは、そんな心を込めたモノづくりの大切さと社会に貢献できる喜び、楽しさです。
 こうしたモノづくりの醍醐味を一人でも多くの方に知っていただき、皆さんが将来、モノづくりに挑戦してくれることを願っています。」
(取締役相談役/野田 邦雄)

会社情報

野田金属工業株式会社
〒578-0977
大阪府東大阪市鴻池徳庵町4-8【MAP