【密着取材】東大阪農業PR大使のお笑い芸人・シャンプーハットてつじさん「東大阪の地場産野菜を食す」

(写真左:お野菜料理 ふれんちんシェフ・白山さん/真ん中:シャンプーハットてつじさん/右:東大阪の農家・西田さん)

「モノづくりのまち」として知られる東大阪市は、実は多種多様な野菜を生産する隠れた”農産地”。都市に近い立地を生かし、採れたて新鮮な野菜を消費者のみなさんに届けています。

東大阪市の地産地食の魅力をPRする一環として、東大阪農業PR大使を務めるお笑い芸人のシャンプーハットてつじさんが、東大阪市で農業を生業とする認定農業者の西田雄一郎さんと、地元の新鮮野菜を使ったカジュアルな創作フレンチを提供されている「お野菜料理 ふれんちん」の白山登茂和シェフとともに、東大阪市の農業についてお話しされる様子を、密着取材しました!

<目次>

① 東大阪市で酒米づくりに取り組む シャンプーハットてつじさん

② 白山シェフが東大阪の野菜にこだわる理由

③ “レジェンド”たちが自然と共存しながら作る野菜

④ 電車一本で来られる”グルメのまち”東大阪

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東大阪市で酒米づくりに取り組む シャンプーハットてつじさん

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シャンプーハットてつじさんは、東大阪市の池島町にある、西田雄一郎さんが管理する田んぼで「米から日本酒プロジェクト」を企画・開催しています。クラウドファンディングで募った参加者のみなさんと一緒に、楽しみながら酒米づくりに取り組んでいます。

東大阪市・農政課 

「西田さんとされている酒米づくりのプロジェクトも今年で6年目になりますよね。

東大阪で酒米づくりに取り組まれる前、もともと東大阪にどんなイメージをお持ちでしたか?

東大阪で農業をやってるイメージってありましたか?」

てつじさん 

「そうですね。やっぱり東大阪といえば町工場とかでしたかね。「ネジ」とか、ものづくりのイメージ。

他はラグビーとかですかね。正直なところ、東大阪に農業のイメージはなかったですが、東大阪農業PR大使に、とのお話をいただいたとき、農業って地域と密着しているものだと思ってて、だから東大阪市さんと仲良くなれたという感じがしたので、それは率直に嬉しかったです。」

東大阪市・農政課

「そう言ってもらえてこちらも嬉しいです。ちなみに、西田さんと出会ったきっかけは何だったんですか?」

てつじさん

「僕のやってるプロジェクトってちょっと特殊でして、お米の量とかは関係なくて、なんか絶対こういう風にしたい、っていうのでもなくて。今年はこんなお米ができたからこうしよう、みたいな感じなんで。そういうのを理解できる人探してたら、この人ならわかってもらえるよ、って西田さんを紹介されたんです。」

東大阪市・農政課

「そうだったんですね。西田さんは、てつじさんが農作業をされてきた様子をご覧になられていかがですか?」

西田さん

「初めはね、てつじさんをはじめ参加される人たちがね、飢えてたんです。」

東大阪市・農政課

「飢えてた?」

西田さん

「はい。みなさん、「やりたい」ということに飢えとったんですよ。

こういう作業がありますよって言うたら、「やりたい、やりたい!」ってワッてくるんですよね。

で、年を重ねるごとにみなさんが自主的に行動するようになってくる。日常会話の中にも、「そろそろ水抜いて干す時期だよね」とか、「そろそろ色変わってくる時期だよね」って言うのが自然と交じってくるんですよ、だんだんとね。みなさん”農家”としてのスキルが上がっていって、チームとして成長されるみなさんの姿を見て、うれしかったですね。」

東大阪市・農政課

「プロジェクトの参加者のみなさんに向けて、伝えたいことってありますか?」

てつじさん

「とにかく僕が楽しんでるとこ見てください、ていうことですね。参加してこういうことを感じてねってのはなくて、大人とかそれぞれが楽しんでるとこを見て欲しいし、興味あったら農作業したらいいし。だからお昼ご飯食べに来るだけでもいいので、一緒の時間を共有したいっていうだけですね。」

西田さん

「僕の場合はね、農地に来てくれたらもうそんでいいんですよ。農空間に一緒にいてくれたらまずは嬉しいんですね。今の現状はこんなんだよ、昨日雨降ったからドロドロだよねとか、お天気続き過ぎてもうカリカリだよねとか、こんな話を農家とか一般の人とか関係なくその場の雰囲気をしゃべりたい、共有したいんで。それがどんどん繋がっていって、農業おもろいやんって感じてもらえれば。」

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白山シェフが東大阪の野菜にこだわる理由

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1品目の料理が完成。てつじさん、いざ実食。

ここからは白山さんにもお話に加わっていただいて、シェフの目から見た東大阪市産の野菜の良さを教えていただきます。

白山さん

「普段、コースの突き出しと前菜にお出ししているものなんですけども、今日のスープは、新米でとろみをつけた丸大根のスープです。その横がサトイモ、金時人参、下がきのこのソース、これも全部、東大阪市産です。その上が、これも東大阪市産の安納芋を干し芋にして、ちょっと炙ってあります。その上がおおまさりって品種の落花生です。」

てつじさん

「この落花生も東大阪市産ですか?」

白山さん

「石切で作ってます。」

てつじさん

「あ、石切で作ってるんですか?」

白山さん

「はい。そうなんですよ。」

てつじさん

「めっちゃ美味しい。地元のものですぐ手に入るのがいいですよね。あとね、農家さんから直接買えるってのもいいですよね。」

白山さん

「そうですね、顔も見えるしね。誰が作ってるかわかるんで。

今一番ベストなものが地元にある。それを使わん手はないっていうか、ごく普通の考え方なんですね。フランス料理でもやっぱ地場産のもの使ってなんぼみたいな考え方があって。基本的に郷土料理って地産地消なんです。これは、フランスも日本も考え方、多分一緒なんちゃうかなと思います。」

西田さん

「マニアックな野菜持ってくる農家さんもいてますもんね。こんな品種どこで見つけてきたん、おっちゃん、って言うて。」

白山さん

「2mぐらいある細長いかぼちゃとか(笑)」

てつじさん

「料理人の人もね、新しい食材でいろんな料理作ってね、楽しいですね。」

白山さん

「そうですね、いろいろチャレンジしてくれる農家さんもいてたり、昔からのやり方で、自分の自信のある野菜をきっちり作ってくれる農家さんもいたり。そういういろんな農家さんがいてくれるのはありがたいですね。

でも、僕ら料理人は、もっと野菜のこととか土壌のこととか、いろいろ勉強しないといけない世界やとは思ってます。地場産の野菜探しに朝、直売所に行って、出てる野菜を見つけて、その日のメニューを決める。それを探しに行かないと手に入らない、みたいな。」

西田さん

「東大阪って作ってる野菜の種類めっちゃくちゃあるんですよ、よくみたら。

産地の人らと真っ向勝負しても量では絶対勝てないので、好きなもの、求められるものをちょっとずつ作る方向にみな走ってる。で、お世話するのはまじめにお世話するんで、ええのができあがるんです。

東大阪は大阪エコ農産物っていって、農薬・化学肥料、栽培のときに5割以下にするっていうのをめっちゃやってて、申請者数と、申請件数がね、大阪府で1位なんです。量は少ないけど、いろんな種類のええ野菜が旬の時に出てくる、それが東大阪のウリです。」

▼東大阪市産の野菜が購入できる場所(ひがしおおさか産直マップ)

https://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000006125.html

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 “レジェンド”たちが自然と共存しながら作る野菜

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2品目の料理が完成。彩り豊かな野菜の盛り合わせです。

白山さん

「こちらも、普段のうちの前菜の料理なんですけど、これもその日に、野菜をそれぞれの調理法で、基本的にシンプルに野菜の味を引き出すように火を入れてあります。手前のソース、オレンジ色のがバターナッツのドレッシング、赤いのはビーツ、緑色は小松菜、真ん中の黒いソースが黒オリーブとアンチョビのタプナードソース。つけながら食べてください。」

てつじさん

「ここまでやってくれたら、農家さん嬉しいですよね。」

西田さん

「嬉しいです。あ、こうなるんやっていう。最後、口に入る瞬間のデザインってあんまり知らないんですよ。」

白山さん

「ソースもね、この時期の色っていうのがやっぱあるから。いろいろその時期のもので、いろんなソース作ったら面白いです。夏の赤と冬の赤は違うんですよ。これはまあ、ちょっと濃い赤になってますけど、夏場ってもっと薄い鮮やかな色なんです。」

西田さん

「まるで絵画ですね。」

てつじさん

「ほんまに。」

白山さん

「東大阪にはこんだけすごい、いろんな農家さんがいてるから、その辺はもう信頼して、僕はそれをうまいこと、料理に出来ればいいなって。」

西田さん

「東大阪って、今でこそ、住宅街やモノづくりの工場とか、いわば建物だらけのビジュアルですけど、うん十年前の航空写真見たらね、ほとんど畑と田んぼしかなかったんですよ。」

てつじさん

「へえ。」

西田さん

「その頃から、スキルを磨いてた人が今まだレジェンドとしてだいぶいてはるからね。その人らの作品ていうのはすごいですよ、そんだけ半世紀にわたりやっとったら。全然気候も違うのに同じクオリティに仕上げてくるっていうのはやっぱりプロやなと思いました。」

白山さん

「ね、自然とほんと共存しながらやってる仕事やと、すごいと思う。」

てつじさん

「美味しいお店探すのに、今、みんなネットから探すやないですか。けっこう僕やるのが、酒屋さんに行って、好きな日本酒見つけて、この日本酒卸してるお店教えてくださいっていったら教えてくれるんですよ。だからそれと一緒でね。農家さんに、例えばこんな美味しい大根とか野菜とか卸してる店どこですかって聞いていくのもいいなと思って。」

西田さん

「そうですね。生産者として調理してくれる人のお気に入りを聞いたらいいわけですもんね。やっぱり自分が大事に作ったものを大事に調理してもらえると嬉しいです。」

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電車一本で来れる”グルメのまち”東大阪

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東大阪市・農政課

「改めて、今日のお野菜を使ったお料理はいかがでしたか?」

てつじさん

「めっちゃ、美味しかったです。ご馳走さまでした。

やっぱり地産地消のその上の、直のシェフ、直の農家のおる前で食べんのは、やっぱ最高ですね。」

東大阪市・農政課

「東大阪市としては、地産地消をもっと推していこうと思っているんですが、こういう都市に近くて農家さんがすぐ近くにいる場所で、新鮮な野菜を使った料理を提供されているお店があるっていうことを、どう思いますか?」

てつじさん

「そうですね。例えば大きいショッピングモールのレストランとか行って、食材が運ばれてくるのを待つ、みたいなのじゃなくて、自分の方から食材の方に行くっていうのは楽しいじゃないですか。例えば京都の山奥とか兵庫の山奥やったら遠いけど、東大阪ってね、大阪市から電車一本で実は来れるんで、なんかそういう意味では、食材の方に自分から行く、というテーマにはぴったりの場所やなと、東大阪は。」

東大阪市・農政課

「ありがとうございます。それでは、最後に締めのコメントをどうぞ!」

てつじさん

「今日はこの地元の美味しい、ふれんちんというお店でお食事いただきました。実は僕、東大阪はグルメのまちだと思ってます。それはなぜかというと、作ってる野菜の種類がほんとに多種多様で、それを活かした料理が食べれる店がある。大阪の中心地から電車一本で来れて、自分の方から食材のもとに行って食べることができる。東大阪は最高のグルメスポットやと思ってます。

旬なものを旬なときに、ぜひみなさん食べに来てください。」

<シャンプーハットてつじさんのご紹介>

大阪府出身、1994年デビュー。1996年「オールザッツ漫才」優勝、2020年「上方漫才大賞」受賞。

またラーメン店のプロデュースなど多彩な活動に取り組み、参加者体験型の「米から日本酒プロジェクト」では東大阪市池島町で酒米作りをおこなう。2023年5月21日、東大阪農業PR大使を委嘱。

<東大阪市の農家・西田雄一郎さんのご紹介>

国版認定農業者。東大阪市池島町を中心に米の栽培などをおこなう農業オペレーター。

東大阪市やJAなどで構成する東大阪市農業振興啓発協議会が主催する食育イベント「THE米」で米作りの講師を務める。

<お店のご紹介>

店名:お野菜料理 ふれんちん

住所:東大阪市花園本町1-1-38  ☎ 072-961-4910

アクセス:近鉄奈良線「河内花園駅」から徒歩約5分

営業時間:ランチ 12:00~15:00  ディナー 18:00~22:00  (定休日) 日曜日、月曜日

地場産の新鮮な野菜や旬の素材を活かした創作フレンチレストラン。オーナーシェフは白山登茂和さん。

お店では様々なイベントを開催しており毎月第4金曜日・土曜日は立ち飲みバルスタイルに変身、またその日は地元農家さんが旬の野菜を販売するユウガタマルシェを同時開催。

\ピカッ東大阪では東大阪の『地産地食』の魅力を発信しています!(詳しくはバナーをクリック)/

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】

東大阪市都市魅力産業スポーツ部農政課

TEL:06-4309-3180 FAX:06-4309-3846

▼お問い合わせフォーム

https://www.city.higashiosaka.lg.jp/module/shareform.php?so_cd=44-5-0-0-0