祖父から父、子へと受け継がれるヘラ絞り。
ダイナミックかつ繊細な手絞りを見てほしい。
【ワショウ金属工芸】
会社の特長
【ワショウのヘラ絞りは機械には真似のできない職人技】
「ろくろ」という機械に金型と金属板を取り付けて高速で回転させ、そこに「ヘラ棒」を押し当て、金型に沿って形をつくる「ヘラ絞り」。
ワショウ金属工芸はこうした「手絞り」に特化する工場です。
この道約60年の社長/土屋 良真(つちや かずまさ) さんと息子の土屋 善士(つちや ただし)さんの2人で切り盛りする工場には日本全国、海外からもオファーが寄せられ、手掛けた加工品は航空部品やロケット部品、医療機器、照明器具、業務用ファンや大型掃除機などの一部となって活躍しています。
公差±0.03~0.05mmの精度、どこを取っても均一な肉厚を実現するのは、職人の力加減一つ。
長年培った技術と経験、そして金属と対話する力であらゆる加工に応えるのがワショウ金属工芸の強みです。
今後はこの唯一無二の技術を守るとともに、誰もが気軽に立ち寄れるテーマパークのような町工場の実現と、「ヘラ絞り」に携わる業界全体の技術の底上げを図るための協会設立が同社のビジョンとなっています。
見学の流れ
【金属板が生き物のように動き、形を変えるおもしろさ】
「ヘラ絞り」の技術やそれがどんな製品に生かされているかの説明を受けた後、実際に「ヘラ絞り」を体験します。
体験プログラムでは「アルミ製コップ」の加工を行い、円形のアルミ板の絞りやコップへの成形、飲み口の曲げ加工などに挑戦。
製作したコップは、お土産として1人1個持ち帰ることができます。
※代表者(3名まで)が全工程を体験することも、
参加者全員が工程ごとに交代で体験することも可能。
ぜひご希望をお聞かせください。
学生へのメッセージ
「NHK『凄ワザ』(2016年3月26日放送)に取り上げられたのを機に、修学旅行生の受け入れを始めました。
他では真似のできない自社の技術を見てもらいたいという思いもありますが、ヘラ絞りを間近で見て、体験することで、学生の皆さんの人生に“モノづくりを仕事にする”という新たな価値観を提示できたらうれしく思います。
モノづくりの最初の加工を担うヘラ絞りは、その次にどんな加工が控えているかによって自身の加工も変えなければなりません。
それはつまり、自分の仕事だけでなく次の人が仕事をしやすい環境を整えるということ。
私たちの仕事から、東大阪でモノづくりに携わる職人のつながりも感じ取ってもらいたいですね。
そして、一人でも多くの学生さんに金属加工という仕事に興味を持ってもらい、将来は職人として活躍してもらえたらと思っています。」
(部長/土屋 善士)
会社情報
ワショウ金属工芸
〒577-0825
東大阪市大蓮南5-6-24【MAP】