東大阪「花暦」

【2月上旬~3月中旬】

菜の花忌(司馬遼太郎記念館周辺)

市の名誉市民である司馬遼太郎さんが愛した菜の花が司馬氏の命日である2月12日に前後して、司馬遼太郎記念館や周辺の道路・公園に飾りつけられます。一足早い春の訪れを市民に楽しんでもらおうと、地域の自治会や学校など30を超える団体で結成する「春一番に菜の花忌の会」が育てた菜の花で付近一帯が彩られます。
1月下旬ごろに飾られる菜の花は、通常の菜の花より早咲きの品種で2月中旬くらいに見ごろをむかえ、3月末ごろまで楽しむことができます。

【3月中旬~4月上旬】

稲田桃(稲田地区)

江戸時代後期に稲田地区で盛んに栽培されていた稲田桃。平成13年に市民による「稲田桃再生栽培プロジェクト」が立ち上げられ、原木から桃の種を採取して増やしました。
現在では、楠根小学校西側の第二寝屋川堤防沿い約2キロメートルにわたりピンク色をしたきれいな花を咲かせます。

【4月上旬~】

観桜(市内各所)

花園中央公園をはじめ、市内各所で桜が咲き誇り、多くの人の目を楽しませてくれます。

【4月上旬~】

菜の花(近鉄東花園駅南側ほか)

市の東部を南北に流れる恩智川沿いで菜の花が咲き始め、全長約8キロメートルの色鮮やかな黄色いじゅうたんが、市民の目を楽しませます。
この菜の花は、恩智川の水質浄化などに取り組むNPO東大阪市環境カウンセラー協会が平成16~20年の間に地域住民と協働して種をまき育てたものです。今では、府内だけでなく府外からも評判を聞きつけ訪れる人がいるほどに育っています。

【5月上旬~】

ツツジ(府民の森「なるかわ園地」)

春になると上四条町にある府民の森・なるかわ園地のツツジが白や紅、ピンク色に咲き誇り訪れたハイカーを楽しませます。
標高約400mにあるツツジ園には、樹齢約40年、およそ2,500株のヒラドツツジが500mにわたってつづら折りに広がっています。平地に比べて気温が2度ほど低いので、例年ゴールデンウイーク後半から見頃を迎えます。

【6月上旬~】

ハナショウブ(花園中央公園)

花園中央公園の花しょうぶ池で、青紫や薄紫、白色の美しいハナショウブが大輪の花を咲かせ、訪れた人々の目を楽しませます。
ひょうたん型をしている花しょうぶ池には、ハナショウブだけでなくカキツバタも植えられており、その数はあわせて約3,800株。カキツバタは5月初旬に、ハナショウブは6月初旬から例年咲き始めます。
ピーク時には、直径10cmから15cm程度の色とりどりの大輪の花が美しく咲き誇ります。

【6月中旬~7月中旬】

あじさい(府民の森「ぬかた園地」)

府民の森・ぬかた園地内にあるあじさい園には、30種類以上およそ2万5千株のあじさいが「あじさいプロムナード」と呼ばれる1.5キロメートルのつづら折りの遊歩道に植えられています。
標高およそ500メートルに咲いているため、通常のあじさいより開花が遅く、6月中旬から7月中旬まで楽しむことができます。

【9月中旬~下旬】

ヒトモトススキ(日下新池)

9月になると市が天然記念物に指定している「ヒトモトススキ」が、生駒山ろくにある日下新池のほとりで茶褐色の穂をつけ、平地よりひと足早い秋の風情を漂わせます。
本来ヒトモトススキは海岸に近い湿地に生育するもので山中に群生するのは珍しく、約3,000年前、大阪湾が生駒山ろくまで迫っていたことを裏付ける貴重な残存植物として、昭和49年3月に市の天然記念物に指定されています。

【11月~】

紅葉(生駒山)

秋になると市内の東側に広がる生駒山系がきれいな赤や黄色に色づきます。
近鉄枚岡駅や石切駅などから生駒山頂付近までのハイキングコースが整備されているので、紅葉を見ようと多くのハイカーが東大阪市内外から訪れます。

※画像…東大阪市提供